Jamais vu

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直感とは?小直感は磨ける。大直感は目指せる。

   

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直感とはなんでしょう。

直感というのはどこか神秘的な感じがあります。

その直感を、

分かる範囲でシンプルに説明していきたいと思います。

大直感とは。

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NHKに『スウィッチインタビュー 達人達』という番組があります。

わたしはその番組が好きでいつも録画して見ているのですが、

先日、いつも以上に素晴らしい放送がありました。

『上橋菜穂子(作家・川村学園女子大学特任教授)× 齊藤慶輔(獣医師)』。

斎藤さんは猛禽類を治療する医師で、

上橋さんは世界的なファンタジー作家です。

お二人が対談をするのですが、

違う分野なのに話が調和していて、

お互いがお互いを引き出しあっている感じがありました。

 

そのなかで上橋さんが話されていたことが、直感と非常に関係の深いものだったので紹介します。

上橋さんは『物語はなにかが自分のなかで生まれる瞬間がないと書けない』

と言います。

 

『プロットは立てない』のだそうです。

 

ある日映画を借りてきて、その予告編のなかに、

おばあちゃんが男の子の手をひいている場面を見た上橋さんは、

その瞬間、ひらめくものがありました。

それが『精霊の守り人』の第一巻の

・世界観

・キャラクター

・キャラクターの名前

・衣装や食べもの

・問題提起 などでした。

その瞬間に、物語のほとんどができあがってしまったというのです。

 

これは直感に違いないでしょう。

ただ、わたしたち一般人ではなかなか辿り着けない直感であるとも言えます。

このような職人的な直感を『大直感』と呼ぶことにしましょう。

大直感とはどこからくるのか?

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大直感はどこからやってくるのでしょうか?

そのメカニズムのすべてがわかるわけではないのですが、

これだけは必要だ!

というものはわかります。

 

それは膨大な経験です。

 

上橋さんは文化人類学者でもあります。

文化人類学者とは単純化して説明すると、

少数民族を研究することで、人間についてもっと広い視野で知ろうとするものです。

上橋さんは実際にオーストラリアのアボリジニと寝食を共にしていたこともあるのです。

そのNHKの番組で、上橋さんの本棚が出ていましたが、

動物に関する本、菌類に関する本、少数民族に関する本など、

世界に関する広い知識があることがうかがえました。

 

そのような情報が頭のなかに立体的にねむっているからこそ、

あるとき、それらがつながる瞬間がやってくるわけです。

 

さすがに、なにもないところに大直感はないのです。

昔から絵描きや作曲家のあいだでも、体をたくさん動かすなかで、ハッと浮かぶ瞬間があると言われています。

また、数学者の岡潔さんも直感の段階について多く書かれていて、

やはり毎日毎日考えたり、イメージしている先に大直感があるのだなと思わされます。

大直感をおこすには、それを起こすための情報が体にも頭にも詰まっていないといけないのです。

一般人はどうしたらいいのか?小直感とは

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それでは直感というのは、わたしのような人間には手の届かないものなのでしょうか?

そんなことはありません。

日々のなかでも直感を働かせることができます。

この日々のなかの直感は、

『頭ではなくこれまで生きてきた経験の詰まった体感』

に判断を任せることです。

体の声に耳を澄ますことです。

頭と体

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なにかを決断するときに、

頭で考えることができます。

頭で考えることは重要です。

ただ、頭で考えることは、

論理の上では『正しい』答えをみちびきだせるかもしれませんが、

かならずしもその場面で『良い』選択をみちびきだせるとは限りません。

 

そこで『体の出番』なわけです。

体はいままで生きてきた20年なら20年分の、30年なら30年分の、

経験を蓄積しています。

その経験のプールに、判断をおまかせしてしまうんです。

それが小直感を生みだすコツです。

小直感は体感が示してくれる

目的地を決めずに旅をしていると、

気のむくままに歩いているだけで、

『自分にとって必要な場所』にたどりついていることがあります。

行き先を決めない旅では良くあることです。

それは体感覚は自分に必要なものを知っているということですよね。

その体感覚を磨くにはどうしたらいいのでしょうか?

冒険療法

わたしが提唱している方法のひとつに冒険療法があります。

休みの日があれば、その日1日、

好きな方に歩いてみるんです。

頭で

「こっちの方が駅に近いし」

とか

「こっちの方が知っている道だし」

できるかぎり考えないようにします。

考えても大丈夫です。つぎの選択の場面でまた体の声を聞こうとしてみてください。

頭ではなく、「あっ、こっち行ってみたい!」

という体の気持ちにしたがって歩いてみることです。

そうしているうちに、

面白い場所に辿りつくかもしれません。

辿り着かないかもしれません。

冒険というのは、その不確実性もたのしいところです。

この冒険療法をしていると、

体の声を聞いて選択する力が増していきます。

そうすると、小直感を働かせやすくなります。

ぜひ試してみてください。なによりたのしいです。

直感とは?

直感には大直感と小直感があるという話をしてきました。

・大直感は、膨大な経験と知識の上におこるもの。

・小直感は、体感覚にまかせることで生まれるもの。

直感が起きるとなんだか新鮮なきもちになれます。

この記事の内容を活かしていただけたら嬉しいです。