Jamais vu

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キャリアカウンセラーとはなにをしてくれる人なのか。心理カウンセラーや弁護士と比較して書きました。

      2016/04/01

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年末に3ヶ月間『キャリアカウンセラー』の資格をとるために授業に通っていた。毎週土曜日の9:30〜18:30と、ながくて眠くもなったけど、良い先生や仲間と一緒だったので非常に有意義な時間を過ごせた。

ぼくはあまり人と積極的に仲良くなるほうではないし、合う先生というのも正直あまりいない。

そんな自分がこれだけ仲間と仲良くさせてもらって、また、信頼できる先生に当たれたのは幸運なことだったと思う。授業についても、飽き症の自分でも楽しめるものだった。

実は『キャリアカウンセラー』の資格は2016年の4月から国家資格になる。国はようやく人と仕事のマッチングを真面目に考えはじめたみたいだ。

2016年4月からということで、2015年の後半から受講者が倍増しているらしい。

さて、前置きはこれくらいにして、『キャリアカウンセラー』という資格をもった人たちはなにができる人たちなのか、について書きたい。

キャリアカウンセラーとは総合職

キャリアカウンセラーは、仕事にまつわるあらゆることの相談にのるスキルを持っている。話を聴くことから、仕事の情報の見つけかた、面談や応募書類のつくり方、転職や車内トラブルの相談などなど。

さらにキャリアカウンセラーはキャリアに関する相談所をつくり、プロモーションするという仕事も担っている。

仕事に関することならなんでも相談にのり、「相談にのってますよ」という広報まで担当するくらいに幅広いのがキャリアカウンセラーだ。

ほとんどの相談を支援できる

キャリアカウンセラーは仕事や進路にまつわる、ほとんどの相談にのることができる。それはそれは広い範囲だ。広い範囲に対応するだけの知識をみにつけている。

ただ、専門性が非常に高いモノに関しては、専門家を紹介することが義務づけられている。それは、鬱病などの精神疾患や精神病、それから労働関連法規などの法律関連の問題だ。

これらの悩みに関しては、医師や心理カウンセラー、法律の専門家や弁護士を紹介することになっている。

ただ、紹介と言っても、「あなたはここではありません。あっちに言ってください」と事務的に対応することはしない。あくまで、じっくり聴くなかで、専門性が非常に高い場合に、ゆるやかに紹介を行う。

ほかの職業と比べる

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こう書いても、あまりよくわからないと思うので、他の職業と比較してみよう。

心理カウンセラー

キャリアカウンセラーは心理カウンセラーとどう分けられるのか。

キャリアカウンセラーは基本的にメンタルの疾患に対処はしない。ただ、もちろん仕事について相談にくる人のなかには心が鬱々としている人もやってくる。

それをコールセンターのように、すぐにここじゃありません。あっちに行ってくださいということは、キャリアカウンセラーはしない。

まずは話をじっくり聴く。そのなかでこれは自分の領域かそうでないかを判断しながら、専門家を紹介していく。必ずしも一度目の面談で紹介するわけではないかもしれない。その回数はそれぞれのケースによるはずだ。

メンタルヘルス関連というのは、ここからが病気でここからは病気でないという明確な区切りがない。もしかしたら精神科医ならその区分けができるのかもしれないけれど、その区分けすら怪しいものだとぼくは思う。

ということで、キャリアカウンセラーはメンタル的な疾患のありそうな人に対して、メンタル面に関してこうしたらいいということは言わないが、話はじっくり聴く、というスタンスにある。

そして頃合いを見計らって、必ず専門家(心理カウンセラーや精神科医)に紹介する。

キャリアカウンセラーと心理カウンセラーの違いは理解していただけただろうか。非常に曖昧だ。

弁護士

弁護士とキャリアカウンセラーは明らかに異なるが、相談の内容はかぶる場合が多々ある。

それは労働基本法や民法に関わるような、仕事上の相談を受けた場合だ。

たとえば最低賃金とか、ハラスメントとか、所定労働時間外の残業についてだとか。

仕事にまつわる相談であって、それが法律と深く関係する相談であれば、キャリアカウンセラーは法律部分に関しては対処しない。

これもメンタル疾患のときと同様。そのケースによって、どれだけキャリアカウンセラーが時間をかけるかは変わってくるが、必ずどこかの段階で、弁護士や労働基準監督署など法律関係の専門家を紹介する。

ただ、これも微妙な問題はあって、法律に関してもクライアントが勘違いしている場合などは、そのことをやんわりと指摘する場合もあるかもしれない。やはり人間関係はケースによってくる。

とにかくキャリアカウンセラーは、「はいあなたはここじゃありません。あっちです。」とはしない。じっくり話を聴くなかで、悩みをゆっくり聴く中に、紹介を織り交ぜる。

キャリアカウンセラーとは幅広い仕事

結局キャリアカウンセラーとはなにか?

仕事にまつわること。たとえば『突然異動になったんだけど受けとめられなくて』とか『ボーナスが安いように感じるんだけどおかしくないか』とか『仕事がうまくいかなくて、会社に行く気が起きなくなってきてしまいました』とか『子供のことを考えると、これを機に仕事をやめたほうがいいのかなと思うんですけど、踏み切れなくて』とか、『仕事が見つからないんです』とか。

そういった本当に広い範囲の悩みを聴き、解決までの支援を行う。

そのために、カウンセリング自体のスキルがもちろん必要だし、労働市場の情報ももちろん必要だ。どうやって仕事を探したら見つかりやすいのかも知っている必要がある。

クライアントが自分を見つめるための方法やツールを提示することで、その人が自分を客観的につかみやすくすることも行う。人と仕事をマッチさせる手伝いをするわけだ。

メンタル面の判断、法律面の判断も必要だ。キャリアカウンセラーやキャリア相談を受ける窓口それ自体のプロモーションも担当する。

難しいのは、だいたいの悩みに時間制限がついていることだ。辞令は待ってくれないし、結婚も出産もそんなに延期できるものではない。

まずはキャリアカウンセラーへ

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こんな感じで、キャリアカウンセラーとはだいぶ広いフィールドをカバーする職業だ。サッカー選手ならボランチのような役割をしている。

『仕事や進路にまつわる相談は、まずキャリアカウンセラーへ』

というキャッチコピーはどうだろうか。あまりうまくないかもしれない。。。けれど、それほど外れてもいないはずだ。

仕事や進路選択をしていると、悩む時というのはある。自分で解決した方が成長できる場面もあるかもしれない。ただ、そうもできないときもある。

女性だったら、結婚や出産、育児、介護など選択肢が多い。それが仕事と関連してくると大きな岐路になるかもしれない。男性だったら、異動や昇進に関すること、評価について、出向やリタイア後の悩みなどは多いかもしれない。

学生だったら、就活どうしよう、自分がやりたいことがわからない、どうやったら受かるのか、どんな仕事があるのかわからない、など今の時代悩んで当然だ。

根本的に、 ぼくもそうだったけれど、仕事が見つからなくてどうしたらいいのか分からない人も多いだろう。

仕事と岐路

仕事は、突然、人生の岐路を提示してくる。

仕事や進路にすこしでも関わることで「どうしたらいいの」と思ったら、近くのキャリアカウンセラーに相談するといい。

結構ちゃんとした訓練を受けているので、何人か当たれば、いい人に当たる確率は高いと思う。

キャリアカウンセラーはだいたい大きな会社なら内部にいる。大学には必ずいる。あとは近くの職業相談所やハローワークにもいる。

キャリアカウンセラーという職業が広まることで、仕事や進路に関する悩みの全体量が減ることを願う。