Jamais vu

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本当の自分がわからないという人へこの本!自分を見出すために読むべき1冊。

      2017/03/15

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本当の自分がわからないという相談は多い。最近とくに増えている。

おそらくこの何年かで「本当の自分」「ありのままの自分」「オンリーワンの自分」などという言葉が蔓延しているからだろう。

それらのメディアは言葉を発するわりに、その言葉の中身については言及しない。

本当の自分がわからないという悩みが、浮かんでも当然だと思う。わからなくもなるはずだ。

この記事では、本当の自分がわからないのはなぜか?本当の自分を観るためにはどうしたらいいのか、について書いていきたい。

本当の自分がわからない

自分について考えるとき。

自分のことを『わたし』は理解しているべきだと感じる。

それなのに、『わたし』は自分についてわかっているような気がしない。

そういう感じが「本当の自分がわからない」気持ちを生んでいる。

自分を観察する

本当の自分がわからないというのは、「自分を見つめたことがあまりない」からだとぼくは思う。

自分をすこしでもわかる気持ちを持つためには、自分を観察する必要がある。

自分という現象を、自分で観察してみること。

自分とは1つの現象だ。

自分という現象はどのように動くのだろう?
自分という現象は他とどう違うのだろう?

そう思って観察してみなければ、自分はわかるようになっていかない。

自分という現象

じゃあ「自分のことがわかっているように見える人たち」はみんなそれを意識的にしているのか?というとそういうわけでもない。

「自分のことがわかっているように見える人」は、だいたい無意識に観察をするような状況をつくっている。そういう人たちは自分にとって新しいことをしたり、挑戦したりしている。

自分にとっての新しいことや、挑戦というのは、「自分という現象」と「他の現象」の新鮮な交わりだ。

新鮮なものと交わったとき、自分という現象の輪郭がすこしわかる。

なにかと反応させるなかで、自分という現象を観察することができるのだ。

他者を観察する

また、なにかを知るには、そのものだけを見ていてもなかなか難しい。

たとえば自分は「塩」だったとする。かれ(塩)にはに舌があって、自分を舐めてみた。

なにか味を感じる。かれ(塩)は、この世のすべてが、このような味をしていると思うかもしれない。少なくとも、その味を「こりゃしょっぱいな」とか、「これはからいなあ」とは思わないはずだ。

しょっぱいもからいも、なにかと比較してはじめて生まれる感覚だから。

人も同じで、自分の味は、人と比較しないとわかりにくい。自分は自分だからこそ、それが人からみると抜きん出たことでも、なかなか気づけない。

色々な人に会うことで、自分と他者との差異が見えてきて、その差異をいくらか感じているうちに、自分の像がだんだんと見える。

観る

さっき自分を観察することが大事だと書いた。では観察はどのようにすればいいだろう?観察するための目のつかいかたについて書きたい。

そのままに観るためのデッサン

人はどれくらいものをそのままに観られているだろう?

「観る」ことは非常に難しい。

たとえば「家のドア」のことは毎日観ているはずだ。ただ、それを思いだそうとしても、ノブってどんな形だった?どんな色だった?どんなふうに壁と接地していた?

もし腕時計をしている人ならそれでもいい。文字盤のことをどれくらい思いだせるか。

ぼくはあまり思いだせない。普段から観ることに意識をむけているのに、それはするりと抜けてしまうものだ。

もしかしたら、絵を描く経験が多い人はそれができるのかもしれない、とあるとき思った。彼(彼女)らは、自分のイメージでものを観るのではなく、本当のものに近い像を観られているのではないか、と。

そう思っているときに、グラフィックデザイナの方に薦めていただいたのがデッサンだった。

脳の右側で描け

『脳の右側で描け』という本がある。これは義務教育で義務化すべき本ではないかと思う。名著だ。

どんな図工や美術の先生よりも、どんな油絵教室の先生よりも、この本は絵の書き方を上手に伝えてくれる。

この本がすごいのは、絵を描くためには手の使い方を考えるよりもまず、『目』を鍛え直せ、と伝えてくれることだ。手ではなく目なのである。

この本にはワークがたくさん載っている。

自分の目がいかに「本当のもの」そのものを観ていないのかまず教えてくれる。それから、順々に、「本当のもの」を先入観を外してみるための方法を、丁寧に教えてくれるのだ。

たとえば、スパイダーマンをいつものように観ていると、あの蜘蛛の巣のような衣装をそのままに描くのは非常に難しいことだろう。

ただ、スパイダーマンの写真を逆さまにして、観ている手を手と思わず形だと思って描き、顔も顔と思わずに形だと思って描くことで、スパイダーマンをだいぶ楽にかけるようになる。

先入観を解いて観る方法

手を手と思わないというのは、手と思った瞬間に、イメージの手を描こうとしてしまうからだ。

この経験は、ぼくの「目」を変え、「観る」ことができていると思っていた自分に、「観る」ことができていなかったのだと教えてくれた。

この本には、もっともっと分かりやすい説明の仕方で、細やかに観察の仕方が載っている。本当の自分がわからないと思う人には、この本を試してみてほしい。

自分を観察する意識

この本をやってから、ぼくのモノの見方は完全に変わった。

観るということから、感じることにまで、それは影響を与えた。

自分が感じていることを、しっかりそのままにとらえられているのか?と考えるようになった。

「観る」ときに自分の先入観を観ていたように、「感じる」ことも自分が感じたいものだけ感じていたことに気づいた。

それはもし感じていても、「自分にとって不都合な感覚や思い」は脇においやってしまっていたということだ。

それに気づいてから、少しずつ自分の複雑な気持ちを、つかむことができるようになってきた。

「観る」ことから「本当のものをとらえる」感覚を学んだのだった。

本当の自分がわからないという方には、ぜひ『脳の右側で描け』をおすすめする。

最後に、この本で自分のポンコツみたいな絵がどれだけ上達したかを貼る。最初の下手くそな絵があればよかったのだけど、それは見つからなかった。

どんなに絵が下手な人でもこの本をちゃんとやれば必ずこれくらいにはなる。ぼくは本当に絵が下手だった。

本当の自分がわからないという人へこの本をオススメします。

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写真 2

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