Jamais vu

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会話のキャッチボールがうまくなる!今すぐはじめられる方法3選。

   

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会話はキャッチボールにたとえられる。キャッチボールはボールを投げ合う遊びで、相手が投げた球を受け、それを相手にめがけて投げ返す。

会話は言葉を送り合うものだ、ということでそう例えられるのだろう。

たしかに、相手が受けられないような言葉を投げたら会話は成立しない。相手の言葉を受けとらないことが続いたら会話とは呼べないだろう。それに、あまりにも正面にばかり言葉を投げていると、相手が退屈さを感じることもあるかもしれない。

日々のなかで会話のキャッチボールを楽しいものにしていくための方法を書く。「聴くこと」「話すこと」そしてその「バランス」について、細やかに見ていく。

聴く-受けとる

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まず聴くこと。聴くというのはキャッチボールで言えば、ボールを受けとること。

もしキャッチボールで、相手からボールが飛んできたのにそれを無視して、ポケットから出した新しいボールを相手に投げたらどうなるだろう。相手はキャッチボールをやめてしまうかもしれない。

キャッチボールでは実体のあるボールを投げ合う。だから相手から投げられたものを簡単には無視できない。

じゃあ会話のキャッチボールはどうか?会話には実体のあるボールは存在しない。だから無視してもわかりにくかったりする。カフェや電車で他の人の話を聞いているとわかるけれど、会話では案外、言葉は簡単に無視され、流される。

それを続けていてもそれほど大きな問題にはならないかもしれない。ただ、そういう繊細な差異の積み重ねで、人の印象は変わってくる。より丁寧になりたかったり、コミュニケーションを改善したいと思うなら、そこは今すぐにでも意識していけるポイントとなる。

聴くことについて、分解しながら見てみよう。

言葉を聴く

まずは「言っている内容」「言っている言葉」に集中して聴くこと。これがなかなか難しい。相手の言葉を聞いているようでいて、途中で自分の解釈を頭のなかで聞いていることが多い。ぼくもよく反省する。

言葉を聴くのに良いトレーニングとなるのは、まずは相手の言っていたなかで大事に感じられることを反芻してみること。それから、相手の言っていたことの内容と、その時の相手の感覚を、自分の言葉で相手に返してみること。

これは相手の言葉に集中する良いトレーニングになる。ただ、毎回やっているとこの人なんか同じパターンばかりだな、となるので注意。

男女で分けるのは余り好きではないけれど、これは女性の方が得意だと言われている。男性は相手の言っていることを自分なりに解釈して、先に進む方法を相手につたえようとする。相手より1歩前にでて「こっちだよ」と提示することが多い。

女性は相手の横で歩く。相手の言っていることを受けとめて、そのことに関して感じたことを伝える。あくまで傾向だ。

話を聞かない人というのは、相手の言葉でなく、相手の言葉から連想した自分の考えを聞いていることが多い。

表情を聴く

表情を聴くこと。人は言葉だけで話をするわけではない。表情でも話をしている。だからまずは表情も会話の一部分だと認識することが大切だ。

空気を読めない人というのがいるが、そういう人は、まわりの表情を聴こうとする意識が薄いことが多い。

声色を聴く

声色もかなり重要だ。相手の言葉がはっきり聴こえないような場所でも、案外声のトーンで、どのようなことを伝えたいのか感じられることがある。

そんな感じで、人は声色を使って感情を言葉に込める。語尾のおわりかたや声の強弱に気を配ることも「聴く」ことの一部だ。

相手の全体を聴く

最初はどれか1つでもいいけれど、次第に全体を聴くようにしていくといい。

1つだけ聴いていると、返答を誤ることが多い。相手の言葉と相手の全体が伝えたいことはずれていることがあるからだ。そういうときに相手の言葉にそのまま正直に返答してしまうと、コミュニケーションがうまくいかなかったり、機嫌を損ねたりしてしまう。特に男女間では、そのような部分でコミュニケーションの齟齬が起きやすい。

話す-投げる

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話すにも色々あるが、ここでは「考えて話す」と「動かされて話す」について書く。

考えて話す

考えてから話すことはできる。大事な話をするとき、とくに仕事のときなんかはそうかもしれない。間違いをおかさないようにしたり、できるだけ正確に、なにかを説明したいときに「考えて話す」を使う。

このときあまり感情は混じらない。なにかに動かされて話してしまう、というよりも、目的があって、そのために説明する、という話し方だ。

動かされて話す

人は感情的になっているときや必死になにかを伝えようとするときに、なにかに動かされるようにして語る。そういう話には感情が混じっていて、人の心を動かしやすかったりする。

ただ、衝動に任せて話をしすぎると、相手が見えにくくなったり、感情が過剰になりすぎる場合がある。動かされて話すことも、意識して使えるようになるといいかもしれない。

場所-どこで

蛇足になるかもしれないが、キャッチボールのための場所についても書いておく。キャッチボールしやすい場所は相手や話題によって異なるし、相手と自分の座る位置によっても、キャッチボールの内容は変わってくる。

もし「なんだかうまくいかないなあ」と思うなら、一息ついて場所に変化をつけてみるのも面白い。

バランス

聴くことと話すことについて書いたが、それらのバランスがうまくいくとさらに楽しくなる。

会話のなかで、自分が言いたいことをなにも話さないとそこにいるのが自分である意味が薄くなり、もし話すぎるとそこにいるのが相手である意味が薄くなる。

だからといって、いつもそのバランスに気を配っていると息苦しくなってしまう。すぐに完璧にはできない。それに完璧な状態なんてないだろう。人間関係は生きたものだ。そのなかでどうしたらその場が心地よいものになるかを考え、試していくことは楽しいことだとぼくは思う。