Jamais vu

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緊張しない人のメカニズム/緊張とうまく付き合う方法

      2017/03/15

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緊張しない人というのがいる。いや、緊張しない人などいるのだろうか?自分にとって大切な場面を前にして緊張しない人はいないのではないかと思う。一線で働いている人たちのインタビューを読んだり、観たりしても「本番の前は震えるほど緊張する」という人が多い。

本番で緊張をうまく扱える人がいるだけなのではないか。

ぼくは学生時代、人前で話すのが嫌いだった。そういう場面が近づいてくると避けるようにしてきた。今はそれが得意になった、というわけではないのだけれど、人前に出ることを嫌悪するようなことはなくなった。

それは、緊張をうまく扱える人をよく観察するようになったからだ。そこから学んだこと、その応用方法について書いていく。

緊張とはなにか。

緊張するとか、緊張しないとかいうけれど、その緊張とはなんだろうか?どんなときに緊張するのだろう。

大切だと思う場面で、人は緊張するのではないか。失敗したくない場面/成功したい場面というのは、見方を変えれば、それは自分にとって大切な場面だ。

「大切にしたい」という気持ちが強いほど、緊張する。

緊張するのは心だけの問題なのだろうか?緊張はもちろん心からもやってくる。「人前に出るなんて、どうしよう」「自分に番がまわってきてしまった、どうしよう」そう思うだけで緊張する。

ただ心は捉えにくいところがあると思う。もっとコントロールしやすい形で、手にとれるような形で、緊張を捉えられないか?

緊張と身体

緊張しているときの【身体の状態】を思い出してみよう。

大事なプレゼンテーションの前、好きな人の前、苦手な人に呼び出されたとき、面白いことを思いついたけど言おうか迷っているとき。

そのようなとき、身体の状態はどうなっているだろう。どこに力が入っていて、どこに意識がむいているだろう。

肩があがって内巻きになっていて、胸に力が入っていたり、呼吸が浅くなっったりしているのではないか。顔の前あたりが熱いような感じで、そこに意識が集中しているような感じがするかもしれない。

その身体の状態を”緊張”と呼ぶ。こころが緊張しているとき、身体も意識も細く固くなっているのだ。

緊張は悪くない

緊張は悪いもののように言われるが、本当に悪いものだろうか?

ぼくは緊張が悪いものだとは考えない。緊張は上にも書いたが、なにかを大切にしたい気持ちの強いあらわれだ。悪いものだと考えてしまうと、どうにかしてそれを排除することを考えてしまう。排除するというよりも、うまく付き合う、うまく扱うと考えてみると、楽に向き合えるようになる。

緊張しない人のメカニズム

では緊張しない人は、なにをしているのか?こころやからだはどのような状態にあるのだろうか?

緊張しない人の身体

人前でも緊張しない人を観ていると、堂々と、ゆるりと、しているように見える。全体を見渡しているような、そんな感じだ。

テレビで漫才を観たことがあるだろうか。若手の漫才コンビは、内向きで、お互いを観ている。中堅の漫才コンビは、ときどき観客を観ることができる。ベテランからそれ以上になると、外側を向いたまま話すことができるようになっている。
ベテランの方々は、もちろん身体の力が抜けているし、なによりも、観客の方を意識している。

これにはもちろん”慣れ”も関係しているし、経験のなかで、かれらはすこしずつ身体の力の抜き方を覚えたのだろう。

ここから学ばせてもらうことで、彼らより早く緊張を扱うことができるようになる。

よく緊張したら深呼吸をするといい、と言われるが、身体に力が入っていると深呼吸もできない。まずは、身体のどこに力が入るのか知ること。だいたい肩、首、胸あたりに力が入っている。緊張していると身体が緊張していることに気づくのが難しい。まずは身体が緊張していることを自覚して、その部分の力をすこし抜いてみよう。

すべて抜くのは難しいかもしれない。ただ少しでも抜くことができると、緊張がすべてなくなるというわけではないが、キュッとしまっていた感覚が広がり、視界が広がるのがわかるはずだ。

緊張しない人のこころ

もっと重要なことがある。それは「なにが起きるかわからない。そのわからなさを楽しむこと」だ。

プレゼンテーションや表現や大事なデートをするときというのは、たくさん準備をしたりシミュレーションをするかもしれない。そのシミュレーションは大事なことだと思う。

ただ、本番はその通りにいかない。その通りいく保証はどこにもない。それこそ、 とんでもなく大げさだけれど、その場所に隕石がふってくるかもしれないのだから。

本番は準備とはちがっていて、その場の空気、気温、観客や相手の反応、自分の状態などが含まれる。

プレゼンテーションや表現やデートは、準備をそのままやればいいのではない。その場やその時間におこっていることを引き受けながら、それらをやる必要がある。

だからといって堅苦しくなる必要はなくて、結局なにが起こるかわからないんだから、準備していたこと以外のことが起きても、それを楽しもう、というくらいの気で望むことができると、緊張をうまく力に変えることができる。

プレゼンのうまい人や、漫才のうまい人、話のうまい人、というのは、そういう気持ちのある人で、ぼくはそういう人たちのことを”即興性の強い人”と呼んでいる。なにか新しいことが起きても、その場で対応すればいいと思っている人たちなのだ。

その場を引き受けるために準備する

準備や練習は、本番でそれと同じことをなぞるためにするのではなく、本番の場や時間で起こることに対応する余裕をもっておくためにするのだろう。

ただ準備や練習はその対象に興味がなければ、一生懸命することは難しい。興味のないことをどう練習するか?ということに関しては、ぼくが言えることはない。たとえ十分な準備ができなくても、上記のような緊張の扱い方を知っていると、緊張とうまく向き合うことはできると思う。

緊張を無視しない

緊張しない人は無意識に上に書いたような方法で、緊張をうまく自分の力にしている。根底にあるのは”緊張している自分”を無視しないことだ。

緊張は無視することができる。
緊張している自分を無視するというのは、自分の【身体の状態】を意識しない/身体への意識を閉じることだ。そうしていると、人からの目線や、自分の緊張感を失わせることがたしかにできる。その場はやりすごすことができるかもしれない。でもそれをやっていても、緊張とうまく付き合えるようにはならない。無視しているうちは、ずっと同じことを繰り返すことになってしまう。

緊張しているということは大切な場面に直面しているということだ。その場面で、緊張を自覚して、身体への意識やその場への意識をもてると、自分のあらたな面が見えるはずだ。それを毎回するのは厳しいことかもしれないけれど、少しでも意識できると緊張との付き合い方を前進させていくことができる。

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