Jamais vu

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人混みで疲れる人へ。人混み対策チェックシート!

      2017/03/15

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人混みにいくと疲れるという人がいる。ぼくもその1人だった。

混んでいる電車や、人の多い街、閉鎖された美術館、クラブ、大教室。

そういうところにいくと、ぼくはいつも息が苦しくなった。気道が狭くなったような感じで、前屈みに倒れてしまいそうだった。

話を聞いていると、息苦しくなるという症状だけでなく、頭痛になる人や、耳が痛くなる人、身体が重くなる人などもいるようだ。

ぼくは武道や整体、カウンセリングを学ぶようになってから人混みでのだるさが少しずつマシになっていった。

自分で改善してきた経験を参考に、人混みに疲れる人ができる対処法を書いていく。途中に人混み対策をチェックするための6つの項目も書いておいた。参考にしていただけたら嬉しい。

人混みは異常空間

人混みはなぜ人を疲れさせるのだろう。それは文字通り、人が多いからだ。それも過剰に。

ある1つの部屋や空間に、溢れるほどの人が集まっている。

そんな状況はかつて自然のなかで暮らしていた人間という動物にはありえなかったことだ。

こんなにも人口が多かったこともないだろうし、人間全体がこれだけ元気に長生きしていたこともなかったろう。

さらに都市では、イベントや授業などで、一カ所に人が集中させられる。

人混みは、人間にとって異常事態である。

人混みで疲れることは正常だ

そんな異常事態のなかにいたら、身体の状態がおかしくなっても何の不思議もない。

そんな場所を想定して、身体や脳機能はつくられていないのだから。

だから、むしろ人混みで疲れるほうが正常なのではないか。

まずはそう思ってほしい。人混みで疲れることは変ではない。むしろ正常な反応だ。それを抑えて平気なふりをしていると、いつかそれが身体の不調として表れることになるかもしれない。

人混み対策チェックシート

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それでは人混みで疲れる人のための対策チェックポイントを書いていこう。ポイントは5つだ。

①騒音対策
②知覚の使い方
③立ち方
④呼吸の仕方
⑤力の入れ方

①音楽を聴く

1つ目は音についてである。

電車や人混みでの最も大きなストレスは音だと言われている。もし音楽を聞いていないなら、まず手っ取り早くイヤホンとiPodを買って、音楽を聴くことだ。
 
ありきたりな方法かもしれないが、かなり効果的だ。

電車で音楽を聴いている人を目にする機会は多いが、あれは自然にストレスに対処しているのである。

この方法は残念ながらクラブやフェスなどでは使えないかもしれない。ただ疲れたときに、音の少ない場所を探したり、それほど好みでない音楽が流れたときに、一度休憩してみたりすることは1つの対策になるだろう。

②自分のうえに乗る

 人混みにいると酔ったような状態になることがよくある。あれは、自分の意識と他人の意識が入り交じってしまうことが原因だ。

ミラーニューロン

 ミラーニューロンという脳神経がある。

 ミラーニューロンは人の真似をするために働くニューロンで、人の動きを見ているときに無意識に反応している。

 他人が右手をあげたら、自分も右手をあげたくなるような感じがしたり、人があくびをしたら自分もあくびをしたくなるのは、ミラーニューロンの効果だ。

 ミラーニューロンは右手をあげたり、あくびをしたりといった分かりやすい行動にだけ反応するのではなく、微妙な筋肉の緊張、微妙な表情の変化なども読みとっている。

 だから人間は他者の気持ちに共感できるのである。

 もし他者の動きに同調するミラーニューロンがなければ、人の気持ちを自分の気持ちのように感じることはできなかったかもしれない。

方法

 さて、そのミラーニューロンはどれくらいの範囲のどれくらいの人数に対して反応するものなのだろう。

 人間という動物は、それほど密集することが想定されていたとは思えない。

 人混みというのは過剰密集空間なのである。

 その空間でミラーニューロンはどうなってしまうだろう。誰に標準を合わせていいのか、分からなくなってしまうのではないか。

 これが人酔いの原因だ。

 ではどうすれば良いのか。

 ミラーニューロンはどこに照準を合わせたらいいのかわからなくなって、なにかを探すように意識を外側に放つ。

 意識が外側に放たれて、そのまま照準が合わないと、意識は外をさまようことになってしまう。

 その意識を自分の側に引き戻すことだ。人酔いを減じたければ、ぐいっと自分の方に戻す必要がある。

知覚を引き戻す

 そのためにできることは、自分がどんな感覚を抱いているかを感じることだ。

 周りの人をみたり、周りの音を聞いたり、周りの風景や広告を見たりする。そのときに、周りの風景をみたり、音を聞いたりするのではなく、

 その風景や音が自分のなかにどんな感覚を芽生えさせているか。その芽生えた感覚を味わうようにする。

 そうすることで、外側に飛んでしまっている意識が、自分の内側へと戻ってくることができる。

③ほうきのように立つ

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以前よりもよく耳にするようになった言葉のひとつに、「センター」とか「身体の軸」というのがある。

センターとはなんだろう。身体の軸とはなんだろう。

ぼくはそれは重力にさからわずに立ったときにあらわれるものだと考えている。

人はなぜ立つのか

1つ考えたいのだけど、人はなぜ立つのだろう?

傘はひとりでには立たない。

でも人は立つ。

それは倒れそうな方向にたいして、前後左右にバランスをとりつづけているからだ。

細やかなバランス調整をいつもしているのである。

ほうきを立てるように立つ

人混みで疲れてくると、だるくなって身体が前屈みになりがちになる。

そうすると身体の緊張が偏って、さらにだるくなってしまう。

そんなとき、傘やほうきを手のひらの上に乗せてバランスをとるように、地球の上に自分を立てるような想像をして地面に立つと、

センターができて、楽になる。

④呼吸をする

疲れているときや、焦っているとき、酔っているときというのは、呼吸を忘れてしまう。それに、人混みでは酸素が薄くなっている。

ただ、だからといって深呼吸はしない方がいい。

むりに深呼吸をすると、逆に身体の緊張が増して、人混みにさらに疲れてしまうことになるかもしれない。

深呼吸をするのではなく、自然なそのままの呼吸を観察してみることだ。

「吸っている吸っている」と頭でいいながら吸ってみる。「吐いている吐いている」と言いながら吐いてみる。

それだけでいい。それだけで人の呼吸はゆっくりと深くなっていく。深くならなくてもいい。そのまま自分の呼吸を観察する。そうしているうちに、自分の側にコントロール権が戻ってくるのを感じるかもしれない。

⑤身体の力を解く

最後に身体の力を解くことを書く。

人混みで疲れていると、リラックスはできない。そりゃそうだ。

リラックスというのは、身体の力が抜けている状態のことだ。

温泉に入っているときのように完全にはリラックスできないかもしれないが、人混みでもその瞬間よりリッラクスに近づくことはできる。

頭頂から順に力の入り具合を観察していくのだ。

そしてもし力が入っているのを感じたら抜いてみる。

頭頂、ひたい、目、鼻、耳の後ろ、ほほ、顎、首、肩、うで、手のひら、みぞおち、おなか、背中・・・・。

こうやって書くと、早く感じるかもしれないが、ものす〜ごくゆっくりでいい。1つひとつに時間をかけて、力を抜いていくといい。

やりながら、温泉や夕焼けを想像できると効果が高まるかもしれない。

人混みで疲れること

人混みで疲れることはおかしなことではない。ただ、それが生活に支障をきたすと困ってしまうだろう。

でも人混みで疲れることにもメカニズムがある。そのメカニズムに対応した上記のような対策をしていけば、すこしずつ人混みに対応していけるようになる。

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