Jamais vu

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共感とは観察。日々のなかで共感力を高める2つの方法。

      2016/04/19

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人は共感し合って生きている。ただどうやら共感にも深さがあるようだ。一般的には女性のほうが共感が強いような気もする。

共感が強い人は無意識になにをしているのだろう?共感はどうしたら高めていけるだろう?「共感」の中身と、その深め方について詳しく書いていく。

共感とは観察

共感とはなにか。最初に書こう。

共感とは相手をどれだけ観察できるかだ。

共感とは、

①相手をどれだけ細かく感じられるか。
②自分をどれだけ細かく感じられるか。

のかけ算である。

目の前の相手をどれだけ広く細やかに観察したり、聞いたりできるか。そしてそれを元にどれだけ目の前の相手が感じていることを感じられるか。

それをするためには、自分をどれだけ細やかに観察できているか、が重要になってくる。なぜなら、人は他者をそのままに感じることはできないからだ。自分の主観をもとに他者を想像することになる。

その精度は100になることはないけれど、他者への目と自分への目の精度によって、100に近づけていくことはできる。そうぼくは考えている。

方法1-相手を感じる

それでは「相手を感じる」とはなんだろう。字面だけみてもよく意味がわからない。その内容を具体的に書いてみる。

相手を観るのはむずかしい

「相手を感じる」とは相手を観ること/聴くことだ。ただここではじめに言っておきたいのだけど、目の前にあるものを観つづけること/聴きつづけることはとても難しい。

もし腕時計をしていたら、腕時計を観る前に、その文字盤の構成を思い浮かべることができるか想像してみてほしい。できれば軽くスケッチしてみてほしい。

できる人もいるだろうけれど、ほとんどの人にとってそれは難しい。腕時計なんていう毎日目にするものでさえそうなのだ。人はモノをあまり観ていない。一度観たらほとんどみていない、と言っても過言ではないほどに。

ぼんやりと観る

ここで言いたいのは、目の前の人をじーっと凝視しなさいということではない。ぼんやりと観るのがいい。だれだってじーっと観られるのは嫌なはずだ。

相手をぼんやりと、相手の全体を観るような感じで観る。その集中をできるかぎり切らないようにしてみる。

それが相手をより感じるための状態をつくってくれる。

仕草や姿勢

共感を深めるために観てみると良いのは、仕草や姿勢だ。その仕草や姿勢はその人にどのような感じを抱かせているのだろう?と感じてみる。

できるなら自分も同じ仕草をしてみるといい。そうすると、その人の感じを共有しやすくなってくる。

声色や語尾

こんどは聴くことだ。声は人が感情や考えていることを表す重要なファクターになっている。

相手の声や口調、言葉の語尾の感じなどに集中してみる。自分も同じように言ったらどのような感じがするか?とぼんやりと感じてみる。

このときあまり頭で言葉を使って考えない方がいい。論理的にシステマチックに考え始めると、「感じる」のが難しくなってしまう。会話中は相手に集中して、考えるなら会話が終わったあとにするといい。

相手になる

とくに女性は経験したことのある人が多いと思うのだけど、共感が強く働いていると、同じ場を共有している感じ、相手と同化した感じがしてくる。

それは相手の感じがトレースされている感じなのだ。

共感は自然にできる人もいるけれど、もしそれを説明しようとすればこうなる。相手の身体の動き、声の感じ、話している言葉から「相手になった感じ」を感じてみることだ。

その感じによって共感にも濃度があるということ、でも相手をまっすぐ観なければそれははじまらない。

方法2-自分を感じる

共感を高めるもう1つの方法は、自分を知ることだ。自分の身体の動きと心の連動を知る。自分の言葉の使い方、言葉の出し方と、心の連動を知る。

自分を今まで以上に客観的に知っていくことで、他の人のことも感じやすくなる。

なぜなら、人はそれぞれ違うけれど、同じ人間だからだ。人間としての共通点を、自分を知ることによって見つけていく。そうしていくことで共感できるポイントを増やしていくことができる。

動きと声

自分のことを観察するポイントは、相手を観察するポイントと同じなので、それほど詳細には書かない。仕草と心、声と心、その関係性に目をむけていくことだ。

最初はむずかしいかもしれないけれど、会話をしながら、自分の身体に意識をむけてみる。いや、自分の身体に意識をむけた状態で話しかけてみる、と考えたほうがやりやすいかもしれない。ずっと身体に意識をむけるのはむずかしい。でも振り返ってみて、どこで意識が途切れたかなどと感じ返してみると、すこしずつ前に進んでいく。

共感を表現する

相手のことを感じられても、それをうまく伝えられなければ、自分が共感しただけで終わってしまう。

共感は女性のほうが得意なイメージがある。よく言われることだけれど、男性は解決策を話してしまいがちだ。相手の言ったことを「受けとりましたよ」と伝えずに、自分だけ前に進んで返答してしまう。

これが悪いわけではないけれど、共感という観点からいくと、自分の考えを伝える前に、「相手が言ったことが自分に伝わった」ということを返答するのがいい。

簡単にできるのは、相手が感じているだろうなということをそのままに自分の言葉で返すことだ。でも毎回やられたら気持ち悪い。そこはバランス。

はじめは違和感がある

共感を深める方法をやってみるとしても、はじめは違和感があるはずで。その違和感はあって当然のものだ。今までやったことのないことをするのだから、自転車の乗り方を覚えるのと一緒で、はじめは意識的にやらないとできない。

それがいつの間にか無意識にできる部分が増えていって、身につき、技術となる。だから、はじめは大げさにやるくらいでいいと思う。

共感とは観ること

共感とは、自分を観察しているうちに身についた感覚をもとに、相手の感じを想像し、相手に同化していくことだ。

そのためには

①相手を細やかに観ること/聴くこと
②自分を細やかに観ること/聴くこと

が必要で、それから相手に共感を伝えることになる。どれも日々のなかでできることなのでうまく使ってみてもらえると嬉しい。